搾取子と愛玩子;兄弟姉妹差別(後編)

昨日、

 

搾取子と愛玩子;

兄弟姉妹差別(前編)で、

 

 

機能不全家族や

毒親の基で

 

起きる

兄弟姉妹差別について、

 

導入部を

お話させていただきました。

 

本日は、その後編になります。

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ここまで見てくると、

愛玩子になると

 

得をするように感じますが、

決してそうではありません。

 

 

 

 

愛玩子は、

親にとって都合がいいかどうか、

 

という点がもっとも重要なので、

“ありのままの自分”を

 

表現できず、

親の顔色をずっと伺って、

 

親から寵愛されるように、

偽りの自分を演技し

 

続けないといけない、

親からの期待に

 

応え続けなければ、

見捨てられる恐怖を

 

常に抱えていて、

 

 

 

 

 

 

親から

 

 

“お前を搾取子

扱いにするぞ”と

 

 

脅されて、

恐怖煽られて

 

生きなければならない

生育環境なので、

 

大人になると、

自分自身の

 

“好き”や“欲しい”が

わからなくなります。

 

 

 

そして、

 

ずっと親から愛玩子として、

寵愛されるために、

 

自分の人生を

生きてこなかったので、

 

自分の人生を

生きたいと思っても、

 

不安・恐怖が付きまとって、

生きづらい、苦しさを

 

感じてしまいます。

 

 

ですので、

 

 

愛玩子として生きることは

決して、

お得ではありません。

 

 

 

搾取子は、

いつかきっと親から愛される、

 

大切にしてもらえる

かもしれないと思って、

 

親の顔色を伺いながら、

親への気遣いと奉仕を

 

最優先にさせられてきた訳です。

 

 

 

 

ですので、

大人になっても

 

誰かの役に立つことでしか、

自分を感じることが

 

出来なくなってしまいます。

 

 

 

 

“何かができる自分には

価値があるけど、

 

何も出来ていない

自分には価値がない”

 

いう思い込みを

持ってしまいます。

 

 

 

 

このように、

 

 

搾取子と愛玩子、

お互い生育環境で

 

獲得してしまった

思い込みで、

 

生き辛さ、苦しさを

抱えていることには

 

変わりないのですが、

兄弟姉妹たちが

 

 

お互いに

 

“あなたは(私にくらべて)

よかったわね!”って

 

憎しみ合う、

恨み合う場合が

 

非常に多いです。

 

 

 

ですが、

 

この問題の本質としては、

搾取子も愛玩子も、

 

親の自己肯定感、

欠乏感を埋めるために

 

道具として

使われてきた点です。

 

 

 

 

親自身がココロの問題に

向き合わずに

 

やり過ごしたことで、

こども達に心理的に

 

甚大な影響を

与えてしまった訳です。

 

 

 

 

そして、

搾取子も愛玩子も

 

大人になった後に、

一人暮らしをしたとしても、

 

親を上司やパートナーなどの

周囲の他人に置き換えて、

 

親との間でやっていた

同じことを

 

やり続けてしまいます。

 

 

 

 

あれだけ辛く、

苦労させられた

 

親から離れても、

体得した思い込みを

 

基に行動してしまって、

頭の中から

 

親を追い出すことが

出来ないでいる方々が

 

多くいます。

 

 

そのことによって、

親とのつながりが

 

感じられるからです。

 

 

 

ですので、

 

改善するための

方向性として、

 

自分の人生だから

自分の好き、欲しいを

 

大切にして生きることです。

 

 

 

今まで、

行動を決める因子として、

 

 

親が喜んでくれるか、

親から愛されるか、

親から怒られないか、

親から否定されないか、

 

 

 

など

 

親基準に決めていたものを

自分自身に

 

取り戻すことが大切です。