怒りの感情 続編

先日、8月3日に

“怒りの感情表現は大切”

 

というタイトルで記事を

書かせて頂きました。

 

今日は、

少し違った観点から

 

怒りの感情について、

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

皆さんは

アンガーマネージメント

 

という言葉、

聞いたことあるん

 

じゃないでしょうか?

 

 

 

2011年頃から

日本に輸入されて、

 

企業研修や

管理職研修などに

 

プログラムが組み込まれて、

ビジネスマンなら

 

必須スキルと言われていた

手法です。

 

 

 

 

主には、

怒りの感情を理解して、

 

適切に管理するための

心理トレーニングです。

 

 

 

 

ただ、

実際に習得するために

 

講習会に参加して、

講習会後、

 

自分自身で

アンガーマネージメントを

 

実践しても、

アンガーマネージメント

 

関連書籍を

数冊読破しても、

 

まくいかない、

効果がない、

 

という声もよく伺います。

 

 

 

様々な見解がありますが、

ある心理家の分析によれば、

 

アンガーマネージメントは

日本人向きではない、

 

という見解です。

 

 

 

 

なぜなら、

アンガーマネージメントは

 

アメリカ発祥で、

北米で文化として

 

根付いている

自己主張が明確で、

強い人

 

の怒りの感情

コントロール方法であって、

 

 

日本人のように

場の空気を読んで、

 

輪を乱さない、

調和を大切にする、

 

 

そのような

日本人の文化には

 

アンガーマネージメントは

適していない、

 

という結論に

達しています。

 

 

 

 

心理カウンセリングの際に、

“怒り”に関するお悩みは、

 

 

『こどもに

かなり強く当たってしまって、

その後、後悔する』

 

とか、

 

『ほんの少しの言い合いから

自分が押さえられず、

彼氏と破局してしまった』

 

というケースで、

クライアント様にとってみれば、

 

対象がこどもや彼氏で

愛情や信頼があるので、

 

失ってしまう可能性があると

感じると、

 

怒りの感情を表現することを

我慢してしまうことが多く、

 

つもりに積もった

怒りの感情が許容量を

 

超えた時に、

“大激怒”となって

 

表現されてしまうことが

日本では起きて、

 

この現象が問題と

されている訳です。

 

 

 

 

ですので、

日本において、

 

大変重要なポイントとして

注目されているのは、

 

“大激怒”に至るまでの

前段階で、

 

怒りの感情表現を

“我慢”している、

 

もしくは

“我慢”させられている

 

時点です。

 

 

 

この怒りを

表現したい感情が

 

あっても“我慢”を

習慣化していることに

 

向き合うことの方が

大切です。

 

 

では、

怒りの感情に関して、

 

基本的なことを

3つ確認させて頂きます。

 

 

まず1つ目は、

上述した

 

“怒りの感情表現は大切”

の中でも、

 

書かせて頂きましたが、

人間が持っている

 

感情に良いも悪いもない、

ということが基本で、

 

怒りの感情もそれ自体、

別に悪いものでも

 

なんでもありません。

 

 

 

 

物事を前に進めるために、

使えば有効に使えます。

 

 

問題になるのは、

怒りの感情表現をした際、

 

近くにいる人を

傷つけてしまうことです。

 

 

 

 

怒りの感情は

2感情として

 

考えられているので、

1感情として

 

悲しい、怖いを感じていて、

その感情を表現することが

 

苦手だから瞬時に

怒りの感情に

 

すり替えていることが

よくあります。

 

 

 

 

例えば、

会社勤めをしていたら、

 

月末が近づいてくると、

上司がすごくイライラしていて、

 

怒りっぽくなる。

 

けれども、

 

上司は

怒っているのではなくて、

 

上司は月末に

さらに上役から業績を

 

詰められることが怖いので、

その怖いという感情を

 

怒りに変換している訳です。

 

 

 

 

そして、

2つ目は、

 

怒りの感情でも

1感情として

 

考えられることがあり、

その際、

 

“純粋感情の怒り”と呼ばれて、

危険から身体を守るために

 

使われる怒りです。

 

 

痴漢や嫌がらせを

受けた時に、

 

“止めてください”という際に

使う怒りです。

 

 

3つ目は、

自分の領域を

 

侵害されている時に

感じる怒りです。

 

 

 

例えば、

 

自分自身の

机やロッカーに

 

隣の他人の荷物が

雪崩れ込んできた時

 

 

隣の他人が

まるで自分のエリアのように、

 

侵害してきたら

腹立ちますよね。

 

 

 

各人が持っている

パーソナル・スペースという

 

感覚があると思いますが、

この領域を侵害されると

 

腹が立ちますよね。

 

 

 

そして自分自身が

好きなアーティストやタレント

 

 

自分自身が情熱を持って

頑張っていること

 

 

外野からズケズケと

土足で踏み入ってくる

 

人達には

腹が立ちますよね。

 

 

 

 

この自分の領域(縄張り)を

荒らされる感覚がある時、

 

怒りを使うこと自体、

とても自然なことです。

 

 

 

3つ見て頂いて、いかがでしょうか?

 

 

“純粋感情の怒り”以外、

怒りは積み重なって

 

“大激怒”になるので、

この前段階で

 

怒りが溜まっていることに

気付くことがとても大切です。

 

 

 

 

 

怒りは

大切なものを守るために

使われる防衛の感情です。

 

 

ですので、

 

あなたのその怒りは

何を守ろうとしていますか?

 


あなたのプライドですか、

あなたの命ですか、

あなたの領地ですか、

 

 

これが認識できるだけでも

かなり怒りレベルは

 

下がりますよ。