
この記事は8月15日に
書いています。
今日は、終戦記念日ですね。
東京には、
靖国神社と遊就館
(戦争遺品、遺書が
展示されている
資料館)
があるので、
You tubeなどの
動画資料よりも、
リアル感を感じながら
学ぶことが出来ます。
よくトピックとして、
取り出されるのが
特攻隊であり、
太平洋戦争末期に
日本軍が行った
特別攻撃隊の略称で、
搭乗員が乗った
航空機や小型艇で
敵艦に体当たり攻撃を
行う部隊のことで、
この攻撃は、
搭乗員の死を
前提とした決死の作戦で
あることは
皆さん、
ご存じだと思います。
この特攻隊員の年齢は、
17歳から32歳までと幅広く、
平均年齢は21.6歳です。
多くの隊員は10代後半から
20代前半の若者でした。
では、
なぜ将来がある若者が
死ぬとわかっている
特攻隊の任務を
遂行したのか、

太平洋戦争中は、
日本中が
集団心理の影響で、
全体主義であり、
個人の権利や個性は
一切尊重されない
空気でした。
ラジオ放送で戦況は
日本軍有利の
フェイクニュースが流れて、
軍国教育が
各教育機関でなされたので
反米感情は
煽られていきました。
日本中で
“進め一億火の玉だ”
とか、
“徴兵検査は栄誉の
第一歩”
とか、
“欲しがりません、
勝つまでは”
などの言葉での
洗脳もされていたと
推測します。
そのような状況下で、
出撃命令が
若者に下された時に、
ほぼ拒否することが
出来なかったそうです。
法的には拒否は
処罰対象でしたが、
それ以上に
強力だったのが
「周囲からの目」
です。
“断れば「非国民」
「臆病者」と言われる”
“家族や親戚まで
村八分になる”
“見送る側も「泣かない」
「笑顔で送り出す」ことを
求められる”
これは、法律だけでなく、
社会全体が作り出す
『同調圧力』の
典型だと思います。
周囲の目が
恥の恐怖を煽ることで、
当時、自らの死を迎える
命令さえ従わさせる力が
『同調圧力』
といわれるものです。

この令和の世でも、
SDGsにより
多様性の尊重とは
いわれますが、
『同調圧力』の力で
集団が画一化するケースは
未だに散見できます。
生家では、
両親が持っている
大切に思っていることで
『同調圧力』が作られて、
両親が大切にしている
ルールに従わさせる
『同調圧力』が働いて、
学校に通い始めれば、
校則や校風、
学生間カースト制度、
部活動に所属していれば、
また別に従わなければならない
暗黙のルールに従わせる
『同調圧力』が働いて、
企業に勤めれば、
社則や社風、
業界ルールに従わせる
『同調圧力』が働いている
環境下では、
日本人の
個性、
独創性、
創造性
は進化する
機会を失ってきました。
『同調圧力』も
適切に使えれば、
大勢を同じ方向に
導くことに
役に立ちますが、
行き過ぎた
『同調圧力』下では、
個人の
嗜好、思想、信仰は
尊重されないことで、
人格の画一化が
進んでしまいます。

そこで、
心理カウンセリングでも、
個性や独自性が
発揮できない生き方では
生き辛さ、
苦しさを感じて、
身体とココロのバランスを
崩してしまいますので、
個性、
いわゆるありのままの自分を
取り戻すために、
心理カウンセリングを
受ける方はいます。
その結果として、
一切『同調圧力』に
縛られない生き方が
できるようになりますが、
この生き方は
この生き方で
また辛いです。
目指す方向性としては、
まず『同調圧力』に
縛られない生き方が
できるようになり、
その後、
『同調圧力』に
従ってもいいし、
従わなくてもいい、
恐怖を煽られることで、
強制的に
従わされてきた
『同調圧力』ではなく、
自ら意思決定が
できることが
望ましい状態です。
日本のように、
島国で閉鎖的で、
他国文化の流入を許さず、
恥の文化が
発達してしまっていることで、
『同調圧力』は
莫大な影響力を
持つようになり、
時に日本人に
悲劇をもたらしました。
『同調圧力』による
人格の画一化と
多様性の尊重が
共存できる社会が
近い未来に望まれることで
あると思います。