『野良』カウンセラーですが、なにか?

Webニュースで

 

 

“なぜネット上に

「野良カウンセラー」が

跋扈するのか

―自称可能な

肩書が生む、

メンタルヘルスの

危険性”

 

 

 

 

というテーマ記事が

掲載されていました。

 

 

 

この種のテーマは、

私が心理学を

 

勉強し始めた15年ほど

前からありました。

 

 

 

 

問題の要点は、

臨床心理士や

 

公認心理師など

ココロに関する

 

対人援助職について、

資格取得を

 

絶対ルールにしよう

 

という学識者達が

学会を立ち上げて

 

推進しています。

 

 

 

心理カウンセリングに

関する学会が

指摘している問題点は

 

 

 

『専門知識がない人が

お金を受け取り、

 

 

“相談に来たから話を

聞けばいいんだろう”

 

 

で済ませて、

病気が悪化したり、

 

最悪の場合、

自殺をしたりする

 

かもしれないことが

問題ですね。

 

 

また、

弱っている相手に

 

性的な接触をして

倫理的な問題を

 

起こすこともあり、

いろいろな害が発生する

 

可能性があることが

一番大きな問題だと

 

思っています』

 

 

というご指摘です。

 

 

 

 

 

 

 

みなさんは

どのように感じられますか?

 

 

 

今、企業でもメンタルヘルスの

向上のため、

 

産業カウンセラーが

当たり前に導入されているし、

 

各自治体でも

“心の相談室”のような

 

窓口を役所内に設置して、

未成年の自殺防止、

 

違法薬物、

各種依存症、

 

様々な種類のお悩みに

対応できるようにしていて、

 

そこで働いている方々の

雇用条件として、

 

有資格者であり、

特に市区町村が

 

採用する

心理カウンセリングや

 

相談員は

必ず資格要件

 

求められます。

 

 

もしみなさんが

深刻なお悩みがあって、

 

 

 

毎日、しんどくて、

苦しくて、

生きる気力さえもなく、

 

 

 

心理カウンセリングを

受けたいと思った時、

 

どうやって心理カウンセラーを

選びますか?

 

 

 

 

有資格者でしょうか?

 

ネットで調べて、

高評価が付いている人

でしょうか?

 

 

それとも、

 

 

口コミで聞いた“凄腕”と

呼ばれる人でしょうか?

 

 

それとも、

 

 

テレビに出演していて、

著書をたくさん出版している人

でしょうか?

 

 

 

私が関わらせて

いただきました

 

クライアント様から

様々な経験に基づく、

 

様々な観点の意見を

聞かせて頂きました。

 

 

 

たしかに、

上述したように、

 

有資格者じゃないと、

嫌だとか、

不安だとか、

 

伺ったことがあります。

 

 

そして、

また否定的な意見として、

有資格者でも

 

“全く共感された

感じがしなかった”

 

とか、

 

“パターンに

はめられている感じで、

私を見てもらっていない

感じがした”

 

などを伺いました。

 

 

 

その否定的な

意見を頂いた方は、

 

離婚したことを

きっかけに

 

アルコール依存に

なってしまった方ですが、

 

 

確かに、

資格試験に

 

合格はした

有資格者だけど、

 

離婚自体を

経験したことがないし、

 

ましてや、

 

アルコール依存症に

なったこともないでしょう。

 

 

 

 

当たり障りのない事か、

教育課程で学んだ

 

記憶に目の前の

クライアント様を当てはめて、

 

見当違いの事しか

言えなかったのかもしれません。

 

 

 

対人援助職としての

心理カウンセラーは

 

今後、社会構造が複雑に

なって行くに従って、

 

人間が持つお悩みの種類も

さらに多様化するものと

 

思います。

 

 

 

この大前提があって、

上述の指摘されている

問題点である

 

 

①専門知識がない人が

お金を受け取る、

 

 

②病気が悪化して、

自殺される危惧がある

 

 

③弱っている相手に

性的接触などの倫理的問題、

 

 

とありますが、

 

どの論点も有資格者であれば

クリアできるものでもありません。

 

 

有資格者であろうが、

無資格者であろうが、

 

全く関係なく、

心理カウンセラーの

 

個人の資質や素養の

問題です。

 

 

 

 

そして、

 

有資格者であろうが、

無資格者であろうが、

 

過去に

メンタルダウンを経験して、

 

その際、

心理カウンセリングを利用して、

状態が良くなった人達

 

 

 

 

身近で大切な人が

心病んでしまった

 

経験がある人達が

心理カウンセラーになろう

 

と目指すのだと思います。

 

 

 

その過程を通じて、

その志願者達の

 

持っている課題

 

(承認欲求・

安心安全欲求・

自己肯定感・

自己否定感・

愛情飢餓感など)

 

 

をクリアしているか、

どうかが結果を出せる

 

心理カウンセラーになるために

とても重要なポイントです。

 

 

なぜなら、

その課題を

 

もったままでいると、

その課題を持っている

 

クライアント様には

関わることが

 

出来ないからです。

 

 

 

相性が合うカウンセラー、

自分にとって

 

効果的な方法論は

きっと存在しますが、

 

探し出すことは

大変な労力になることも

 

あります。

 

 

 

 

 

ただ、

絶対に

 

お勧めしないのは

『野良』カウンセラーと

 

差別的用語を使って、

無資格者を区別する

 

輩たちですね。