
昨日、
わたしの事例を使って、
学歴コンプレックスと
学歴差別について、
少しお話したいと思います。
今日は後編で、
学歴コンプレックスと
学歴差別の
心理的な本質について、
お話します。
後編をお読みいただく前に、
一度前編を
ざっと目を通していただいた方が
理解の助けになると思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・
(つづき)
論旨を元に戻しますが、
当時、
学歴コンプレックスを
持っていた
私が5年間を費やして
勉強することに
掛けてきたのは、
『学歴差別“する”側』に
居たかったから、
『学歴差別“される”側』では、
常に劣等感・不安・恐怖を
煽られるという思い込みを
持っていたからだと
思っています。
人間はいつも安心・安全を
感じていたいという欲求、
それと同時に
思い通りにいかない
不満・ストレスを
感じさせられて居ます。
そして、
このような欲求を
持っている人
や
感じている人の
多くは世の中は怖いところで、
無防備でいると
傷つけられるという
“不安・恐怖”を感じていて、
それを感じないように、
『学歴差別“される”側』ではなく、
『学歴差別“する”側』で
いつも安心・安全、
もう少し深く見ていくと
特権階級思考
(自分が特別な存在、
自分が珍しく貴重な存在、
自分は周囲から
特別扱いされる存在)
を持って、
『学歴差別“する”側』にいて、
当然の存在であると
思い込んでいます。

世の中には、
上述したように
“世の中は怖いところで、
無防備でいると
傷つけられるという
不安・恐怖”を
感じていて・・・“
という人達とは真逆で、
”世の中は刺激的で、
楽しくて、
何があっても大丈夫で、
毎日幸せ“
と思って、
日常生活を送っている
人達がいます。
この後者の
人達にとって見れば、
“学歴コンプレックス”と
“学歴差別”という
言葉は無縁なの
かもしれません。
私はサラリーマン生活
24年間で、
就職した医療機器会社の
後輩、同僚、先輩、
競合他社
(外資系医療機器会社)
の友達、
取引先企業の営業、
お客様である医師を
数多く観察してきました。
私がそうであったように、
学歴コンプレックスを持っていて、
学歴差別を受けないように、
不安と恐怖を抱えながら、
文字通り血の
にじむ努力をして、
地位、名誉、役職、権力を
手に入れていた人はいましたが、
どこか幸せそうではなく、
常に不安・恐怖によって
強制的に動かされているように
感じました。

自分に自信がなく、
自己否定が強くて、
自己肯定感が低い人に
とって見れば、
学歴は自分自身と
向き合わなくて済む
隠れ蓑になり得ます。
学歴差別する人も
また不安・恐怖を
持っていて、
努力させられ
続けてきた人達で、
自身が持っている
ストレス(怒り・悲しみ・怖い)を
自分で抱えきれないから、
周囲の他人達を
差別するのだと思います。
学歴コンプレックスから
抜け出したいと思ったら、
外側に理由を見出す
(行動スケジュール
ぱんぱんにする、
何者かになろうとする、
資格試験の勉強をする、
自己啓発系
セミナージプシーになる、
高級装飾品を身に着けるなど)
のではなく、
自分の内側に意識を向けて、
自己否定して、
ひどい汚い言葉を吐いたり、
自己肯定感が低い自分を
まずは優しく認めてあげることが
大切です。
そして、
自分に寄り添って、
声掛けをしてあげてください。

“今まで、
本当によく頑張ってきたね、
お疲れ様”
“学歴でうまくいかなかった
自分も含めて、
全部自分、それでいい”
良くないと持っている部分
から
良いと思っている部分
まで全てを認めて、
受け入れられたときに
やっと自分自身になれて、
学歴差別や
学歴コンプレックスという
言葉は消えてなくなります。