
Webニュースをみて
びっくりしました。
サントリーホールディングスの
新浪会長が違法成分を
含んだサプリメントを
所持した疑いで
警察捜査を受けたことを
きっかけに、
サントリーホールディングス会長を
辞任されましたよね。
報道されている内容を
詳細に見てみると、
『大麻草に含まれる、
CBD
(カンナビジオール)は
大麻草由来だが、
有害だとされておらず、
厚生労働省の大麻規制に
関する小委員会による
2022年のまとめによると、
欧米を中心に、
リラックス効果をうたう食品や
サプリメントの市場が
急拡大している。
国内でも販売されている。
一方、
同じ大麻草由来の
THC
(テトラヒドロカンナビノール)は
幻覚などを引き起こし、
依存性もあるなど
健康被害の恐れがある』
今回の件は
この規制されている
THCが含まれている
サプリメントであったので、
警察捜査も及んだ
模様です。

そして、
タイミングを同じくして、
翌日、
麻薬取締法違反で
若手俳優が
逮捕されていました。
その俳優は13歳にデビューして、
賞レースでも表彰されて、
近年でも話題作に
出演していました。
今後が期待されていたのに、
残念です。
私は依存症についても、
興味関心があるので
NADAI;
全米薬物アルコール
インタベンショニスト協会
(National Association of
Drug and Alcohol
Interventionists)
この協会は、
アルコールや薬物依存症の
当事者に対し、
家族の協力のもと
「インタベンション(介入)」という
プロセスをコーディネートする
専門職、
インタベンショニストを
育成する組織、
この組織が開催していた
依存症専門カウンセラーの
プログラムを受講して、
資格取得をしました。
その流れで私が思ったことは、
“薬物依存症については、
一般の方々には
正しく理解されていない”
ということでした。

薬物事件については、
芸能人が覚せい剤や
大麻、合成麻薬などの
所持・使用によって
逮捕されて、
その時点で撮影された
映画やテレビドラマが
放映を延期されたり、
所属事務所から
“解雇”
(マネージメント契約終了)を
突き付けられたりする
様子が報道されます。
そして、
薬物事件再犯率については、
令和4年度の
覚せい剤事犯については
67.7%であって、
依存性の高さに
起因しています。
なぜ人は上述のように、
地位、権威、お金、
家族、職業など
全て失う可能性があるのに、
違法薬物に
手を出してしまうのか、
そして、依存性が
高く止められないのか?
という疑問が
湧き上がってきます。

・依存は正方向の
相関ではなく、
負方向の相関
上述のように、
薬物事件で芸能人が
逮捕されて、
初犯ですと執行猶予付きの
判決が出るのが通常ですが、
その執行猶予中に
また使用してしまって、
実刑判決で懲役刑になっても、
出所後、
また繰り返してしまう、
というようなストーリーは
薬物事犯については
よく聞く話です。
一般の方は、
“どうせ、
快感を得たいがために、
繰り返し使ったんでしょ、
こらえ性がないね”
って思うかもしれませんね。
一般の方々には、
薬物依存症は
“薬物を摂取すると、
気持ちいい、
ハイになれる”
だから、
繰り返し使ってしまって、
依存症になって行くと
誤解している人がほとんどです。
つまり、正方向に
相関していると
思っている訳です。
しかし、
実際には違法薬物を
使用する人や
いわゆるオーバードーズ
(過料服薬)を
やってしまう若年女性は
全員、世の中で生きること
自体が辛くて、苦しくて、
希望なくさまよっていたり、
すごいプレッシャーを感じて、
期待に応えないと
いけないという
状況下に身を置いてたり、
将来に対する不安が強くて、
自分の人生の未来が
心配・不安を
感じているなどが多くて、
そのお悩みを
一人で抱えています。

この状況が
とても辛く、苦しいので、
薬物を摂取している間だけ、
その世の中に対する
ネガティブなイメージや
外的圧力イメージを
忘れることが出来る訳です。
ですので、
薬物使用は
正方向ではなく、
負方向の相関です
世の中は自分が
傷つけられるところで、
周囲の他人は
自分さえよかったら、
とか、
今さえよかったら、
で裏切られたりするし、
常に他人から批判
受けている感じがするし、
私のことなんで
全く理解されていないと感じて、
毎日、生きるのがしんどいし、
不安で怖い、
って感じていたら、
麻痺して感じなくしたいと
思いますよね。
その手段として、
薬物が使われている訳です。
違法薬物使用や
オーバードーズ
(過料服薬)を
やってしまう人は
素行不良なのではなく、
むしろ、
愚直で、
一生懸命に
生きている人であり、
依存症になってしまうのは
正方向ではなく、
負方向の相関である、
という理解がまずは大切です。