
Instagramに
毎日投稿しているので、
よく観ていると、
いろんな投稿が
あがってきます。
今日、
たまたま目についた
インスタドラマ
“社長と嘘のシンデレラ”の
導入部を観て、
無意識的に、
“私は可哀想”を演出して、
周囲の他人から注目を
されるようにする人っているなぁ、
と感じていました。
上記ドラマの導入部では、
主人公の女性は
他人から“可哀想”と思われる、
不自由な身体を
手に入れるために、
自動車との事故を
意図的に起こして、
下半身不随で
車いす生活になった時、
『これで理想の身体が
手に入った、
美人なんて腐るほどいるし、
飽きられる。
私には”可哀想“という
武器がある』
というセリフにドキッとしました。

この主人公の女性のように、
周囲の他人達から
“可哀想”という同情を引いて、
自らに注目を集めようとする人、
周囲の他人の行動を
コントロールしようとする人、
皆さんの周囲にはいませんか?
この種の女性は
他人から関心と注目に
すごく関心があって、
敏感に感じています。
そして、
外見や性的魅力を
最も大切だと考えています。
なぜなら、
それが自分の価値だと
思っているからです。
一時期、
“小悪魔”という言葉が
流行りましたが、
まさにこの種の女性を
表現するには
ピッタリの表現です。
意中の男性の前では、
故意にコケて、
身体的接触を待ってみたり、
心配させるシーンを
演出してみたり、
その界隈で
影響力がある人の
“下”に潜り込んで、
権力や影響力を
巧みに利用して、
自分が思うようにしていきます。
その際、
自分が持てる
外見や性的魅力を
存分に使って、
相手に取り入って、
相手が“落ちれば”、
急に興味がなくなります。

このような傾向を
ココロの世界では、
演技性パーソナリティ
と呼ばれます。
では、
どのようにして、
このような
演技性パーソナリティを
獲得するのか?
基本的に、
顔立ちや外見、
立ち振る舞いは
周囲の他人を魅了します。
芸能人やタレントは
演技性パーソナリティの気質を
持っていて、
この素養を上手く活かしています。
この種の
傾向を持っている人は、
母性的な愛情はく奪や
愛情不足を
経験していることが
典型的です。
そして、女性の場合、
その代わりを父親に
求めようとして、
結果として、
父親の気持ちをひくために
オーバーなアクションや
感情表現を発達させると
考えられています。
成長するにつれ、
父親に対する
性愛的な欲求は抑圧され、
その代わりに周囲の男性を
誘惑して賞賛を
得ることで満たそうとします。

もうひとつ
演技性パーソナリティの形成で
重要な要因だと
考えられているのが、
身近なお手本です。
つまり、演技性の傾向を
もった大人が学習モデルになっていて、
その人の振る舞いから
知らず知らず行動様式を
学んでいると考えられています。
そして、
両親が喧嘩したり、
仲直りしたり、
めまぐるしく気分や態度が
変化する家庭で育った
子供は劇的で
変動の激しい対人関係を
いつの間にか
身につけてしまいます。
本質的なことよりも
外面的なことに
左右されやすい
傾向にあります。
また、
兄弟姉妹
間差別を受けて、
両親の
注意・関心をひくために、
他の兄弟姉妹と
別格に扱われるように、
両親の機嫌を
常に伺っていて、
可愛がられるように
振舞ってみたり、
たいして体調が
悪いわけではないのに、
おなかが痛いと
苦しそうにする
演出をしてみたりして
演技性パーソナリティを
獲得していきます。

では、
演技性パーソナリティに
出会ってしまったら、
どのように
対応すればよいか?
・冷静でいて、
演じられる弱さに
振り回されない
演技性パーソナリティは
人目を引きつける
外見的魅力や
洗練された所作、
虚実の混じった巧言や
気の利いた話術に
長けています。
また、過呼吸状態や
身体症状が出現しやすい
傾向があります。
ですので、
そういう時こそ、
冷静でいて、
慌てないで大騒ぎせず、
当事者本人に
対処させていくことを
支持してあげると、
早く落ち着いていきます。
・ありのままの当事者を
認めてあげる
道化やエンターテイナーのように、
相手にサービスすることで
自分を認めてもらうという
行動スタイルが染みついています。
ですので、
相手にサービスすることを止めて、
自分の本音を言って、
ありのままの自分として
生きている状態、
良い部分から
悪い部分まで全て含んで、
差をつけずに
接してあげることが
大切です。
あなたはありのままでいい、
という思いが伝われば、
特別なパフォーマンスや
わざとらしい行動ではなく、
自然なココロが表現されて
安定につながっていきます