ドライバーという思い込み

人が生きていると、

様々な体験をしますよね。

 

 

その体験を基にして、

 

“二度と傷つかないように”、

 

もしくは、

 

“再び上手くいくように”

 

 

ココロの世界の言葉でいえば、

 

“二度と不安、

恐怖を感じないように”、

 

そして

 

“再び、達成感、満足感、

『快』を感じられますように”

 

 

感情が反応して、

思考が働いて、

 

思い込みを作りますよね。

 

 

 

 

 

その作成された思い込みは

一度作成されると、

 

なかなか変更できない

特徴をもっています。

 

 

 

個々人によって、

この思い込みは

 

違っていると思いますが、

人間が

 

社会的な動物であるので、

集団の中で

 

生き抜くために

獲得した思い込みの

 

根幹の部分は

大勢の方が

 

同じだと思います。

 

 

 

 

その思い込みをご紹介すると、

 

①他人を

喜ばせないといけない

 

 

②一生懸命

頑張らないといけない

 

 

③強くなければならない

 

 

④急がなければならない

 

 

⑤完全・完璧で

ないといけない

 

 

この5個の項目を

ココロの世界では、

 

ドライバーと呼ばれるもので、

人間が行動を起こす

 

起因となるものです。

 

 

 

皆さんは

この5個の項目を

 

みて頂いて、

自分はいくつ持っていると

 

思いますか?

 

 

 

5個とも

全部持っているという

 

人もいれば、

 

うすーく1個あるかなぁ、

 

って感じる人もいると

思います。

 

 

そして、この5個を

強く持っている人は結構、

 

 

生き辛さ、

苦しさを

感じてしまうかもしれません。

 

 

この5個のドライバーは、

“適切な程度”で

 

作用している時は、

とても有意義な人間関係を

 

構築できるでしょうし、

自分自身も肯定できます。

 

 

 

 

そして、

上記でご紹介したような

 

“5個ともに

強く持っている人”

 

はきっとこの5個を

守ってきたことで、

 

“生き残れた”

感覚があるので

 

いつまで経っても

死守しますし、

 

周囲の他人で、

5個を遵守した行動を

 

していない他人がいれば、

ザワザワ、イライラするでしょうし、

 

怒りをぶつけて

行動を改めさせようとします。

 

 

 

 

事例を使って、

ご紹介すると、

 

 

 

⑤完全・完璧で

なければならない、

 

 

 

と思っている人は

任せられている

 

仕事の完成度と

スピード感に

 

こだわりを持っていて、

いつも張り詰めた印象。

 

 

95%出来ている部分よりも

5%の出来なかった

部分を自責します。

 

 

 

 

 

物事を突き詰めないと

気が済まない、

 

 

 

のような気質をもって、

行動しているので、

 

満足感・充実感よりも

緊張感・疲労感の方が

 

強く感じます。

 

 

ですので、

緊張感・疲労感が

 

ピークになった時、

無気力になったり、

 

うつになったりします。

 

 

①他人を喜ばせないといけない、

 

 

と思っている人は、

いつも周囲の他人に

 

視線が向いていて、

冗談を言いながら、

 

他人の機嫌伺いを

してみたり、

 

自分の不安を笑って

ごまかしたりしているけど、

 

ココロ配りが細かくて

すごくいい人基本的に

 

好感度が高い

 

 

 

 

ですが、

常に視線が他人を向いて、

 

自分にかなりの犠牲を強いても、

他人を喜ばせようとするので、

 

自分という存在を

認識する際、

 

周囲の他人に依存してしまい、

 

 

“周囲の他人が

喜ばなければ、

私には価値がない”

 

 

という、

不安・恐怖からの行動なので、

辛くなってしまいます。

 

 

上記で⑤と①の事例を

見て頂きましたし、

 

実際に辛さ、苦しさを

感じている人は多くいます。

 

 

 

それでは、

改善と対処の方向性とは

 

 

 

まず、冒頭の5項目は

全て“思い込み”から

 

出来上がっていることを

認識してください。

 

 

 

 

何かしらの

体験をしたことによって、

 

世の中を見るときに

“フィルター”が出来てしまって、

 

認知のゆがみが

起きていることを

 

自覚してみてください。

 

 

そして、

 

 

次に重要なのは、

5項目が十分に

 

出来ていない自分

守れていない

周囲の他人を

 

見た時、

不安・恐怖の感情が

溢れてきます。

 

 

この時が

 

最も重要で、

感情に支配されるのでなく、

 

感情を観察することが

大切です。

 

 

 

 

“あっ~、私、完全・完璧でないと

いけないをもっているから、

 

遅刻する人に腹立ててるなぁ”

 

 

とか

 

 

“あっ~、私、周囲の他人に

視線が向いてしまうのは、

 

周囲の他人の反応を

怖いと思っているなぁ”

 

 

とか

 

 

 

その感情に飲み込まれて、

反応するのではなく、

 

その感情を感じている

自分を観察して、

 

気が付いている

状態にいることが

 

大切です。

 

 

 

もともと

何も起きていない事実に

 

フィルターを被せて、

認知のゆがみを

 

起こしたことで、

生き辛さ、苦しさを

 

感じていた訳なので、

ドライバー通り、

 

反応しなくても、

大丈夫という経験を

 

積むことで、

感情の自動反応ではなく、

 

行動を選択できる

ようになります。