プロ経営者の闇

今月、2日にショッキングな

報道がありましたよね。

 

 

 


『サントリー

ホールディングス(HD)の

 

新浪剛史会長の辞任が

今月2日、突然に発表された。

 

 

 

 

大麻の幻覚成分「THC」を

含む違法薬物の

 

密輸事件の関係先として

家宅捜索を受けた新浪氏は、

 

3日に行われた会見で

身の潔白を主張。

 

 

 

自身が購入したのは

違法成分を含まない

 

大麻由来サプリだという

認識を強調した。』

 

 

 

 

私の中では

新浪氏といえば、

プロ経営者

 

 

 

業績が芳しくなかった

サントリーにて、

 

就任10年で売上2倍、

営業利益2.5倍にし、

 

海外の売上比率を

60%に引き上げた。

 

 

 

 

そして、

コンビニエンスストア

 

大手ローソンで、

代表取締役社長

 

CEOに就任して、

12年連続の

 

増収増益を果たし、

株価も就任時から

 

3倍とデフレの中でも

好成績をあげ、

 

プロの経営者と

評価を得ている、

 

などの実績が

輝かしいですよね。

 

 

 

20234月に

経済同友会代表幹事を

務めています。

 

 

 

いわゆるエリートであり、

日本の経済を動かす

 

原動力になっている

プロ経営者であり、

 

財界のご意見番として

君臨していました。

 

 

 

 

ただ、

今回の報道を機に、

 

新浪氏の

パワハラ“裏の顔”に

 

ついての報道が

目立ちますね。

 

 

 

ローソン社長時代、

元社員の証言によると

 

 

 

『すぐ怒鳴る、

襟元をつかんで罵倒する、

といったことは日常茶飯事。

 

“クビだ!”

“給料泥棒!”

 

などの人格否定の暴言、

恫喝がひどく、

 

耐え切れずに辞めた

幹部が何人もいます』

 

 

 

とか、

 

 

 

『会議の場で、売り上げの

数字などが思ったように

 

伸びていないとの

報告があると、

 

新浪さんは自分の携帯を

その部署の

 

担当者に投げつけるのです。

 

私自身、

そういう場面を

 

何回も見たことが

あります。』

 

 

 

 

など、報道されていました。

私の友人でその時代に

 

ローソンで管理職を

やっていた人も、

 

直接、被害にあった

訳ではないが、

 

凄絶パワハラだと

言っていました。

 

 

 

ただ、

 

新浪氏は日本経済に

影響を与えて好循環を

 

作り出した、

ということは事実ですよね。

 

 

 

私、新浪氏のニュースを聞いて、

思い出したプロ経営者がいました。

 

 

それは、原田泳幸さんです。

 

 

一番有名な業績として、

日本マクドナルドで

 

失墜したブランドイメージの

立て直しがあると思います。

 

 

 

元々は経営不振に陥った

日本アップルコンピューターの

 

代表取締役社長に就任して、

6年後には

 

銀座Appleを開店させて、

その後、日本マクドナルドの

 

代表取締役兼CEOに就任

 

 

 

 

バリュー戦略・価格を見直して、

高価格帯のハンバーガーを

 

次々に開発して、

行き過ぎた安売りで

 

失墜したブランドイメージを

短期間で立て直したといわれて、

 

経済界では

賞賛・評価されました。

 

 

 

ただ、

原田氏の

 

パワハラも壮絶で、

店長クラスには

 

サービス残業を強要したり、

育児休暇を

 

取得した女子社員に

「産休明けには、

 

デスクはないかもな」と

暴言、叱責してみたり、

 

自殺未遂まで追い込まれる

社員もいたようです。

 

 

 

 

極めつけは、

202126日、

 

妻の足や腕などを

ゴルフ器具で殴った

 

暴行容疑で警視庁に

逮捕され、同19日、

 

傷害罪で罰金30万円の

略式命令を受けた、

 

事件が報道されていました。

 

 

でも、

原田氏も新浪氏と

 

同じく日本経済に

影響を与えて

 

好循環を作り出した、

プロ経営者ですよね。

 

 

 

 

 

上述で2名の

有名なプロ経営者を

 

みて頂きたかったのは、

 

 

“偉業を成し遂げる人は

絶対に清廉潔白、

成人君主ではない”

 

 

ということです。

 

 

 

 

社会良俗的に言えば、

集団のリーダーになる人は、

 

使命感と責任、

道徳観と倫理観をもって、

 

社会に対して

利他的に行動して、

 

貢献しなければならない、

もしくは、してほしい、と

 

一般民は考えています。

 

 

 

ですので、

上記の記事では、

 

傾きかけた企業の再生に

成功した部分(光)

 

 

その陰で社員・関係者に

対する凄絶な

パワハラ・暴力行為(闇)

 

 

 

があった訳ですが、

企業再生をやっている最中には、

 

闇の部分は一切報道されず、

増収増益の光の部分だけが

 

報道されていますので、

一般民はそのヒーローと

 

崇められている人に、

願望を込めて、

 

清廉潔白、成人君主を

重ねてみてしまいます。

 

 

 

 

しかし、

人間は必ず全てにおいて、

 

光の部分と闇の部分で

出来ています。

 

 

光のみで

存在している人間、

 

闇のみで

存在している人間

 

は絶対にいません。

 

 

 

 

必ず、両方、同じだけ

持ち合わせています。

 

 

 

ですので、

 

人間の深い漆黒の強欲、

エゴイスティックな部分、

 

自分勝手で、

傍若無人な人格を

 

持っていることを理解し、

認められる人だけが、

 

慈愛と博愛の籠った

利他の精神をもって

 

行動することが出来て、

やがて、他人に

 

対する影響力に

なって行きます。

 

 

 

修練の上で対応できる

周波数帯が

 

広くなればなるほど、

影響力は増します。

 

 

 

 

ただし、

 

強欲に汚染されて怪物に

なる可能性もあります

 

 

 

他人に対して影響力を

持ったリーダーに

 

なるということは、

人間の闇を理解して

 

受け入れることで、

清廉潔白、

 

成人君主を

目指すことではありません。