
皆さんもきっと
“不安だなぁ”とか、
“怖いなぁ”とか、
感じたことあると思います。
いわゆる
安心できない気持ち、
恐怖を感じる気持ち
と言われるものです。
この不安な気持ちや
怖い気持ちを
ずっと感じ続けていることは
人間にとって不快なので、
何とかして
気を逸らそうとすることも
経験したこと
あるんじゃないでしょうか?
例えば、
今の日本の政局を観察して、
政治家は本当に国民のために
仕事をしてくれているのか、
と感じた時や
気候変動のニュースで
酷暑日が続いたと思ったら、
線状降水帯が出来た
影響でゲリラ豪雨によって、
河川が氾濫したり、
少子高齢化に伴って、
1年間に日本の人口が
90万8千人減少した
ニュースや孤独死のニュースを
見たり、聞いたりすると
当該者予備軍の人達は
不安や怖い気持ちを
感じてしまうことがあると
思います。
この不安・怖いという
気持ちについて、
今日はお話してみたいと
思います。

不安・怖いという感情は
意識を未来に
向けた時に起きる感情です。
ココロの世界では
予期不安
(よきふあん)と
呼ばれています。
“今のまま進んでしまうと、
〇×△のように
なってしまうから、
良くない”
とか、
“現状を踏まえると、
あと3年は持たない
かもしれない”
などの種類のセリフを
聞いたこと
あるんじゃないでしょうか?
両方ともに、
現在から未来を予想すると、
ネガティブなイメージしか
浮かばないので、
不安・怖いを感じている、
という点で共通していますよね。
不安を感じることで、
息苦しくなったり、
身体を重く感じたり、
気持ちが萎縮したりして、
ここだけ注目してみると、
まるで
不安や恐怖感情がダメ、
わるもののように
解釈されてしまいますが、
まず
大前提として、
感情はいいものでも、
わるいものでもありません。
そして、
いろいろな感情
(怒り、悲しみ、怖い、
楽しい、寂しい、
嬉しいなど)間に
優劣差はありません。
感情は
あなたそのものではなく、
あなたが使う
道具のひとつです。
まず、この大前提を
気に留めておいてください。

そして、
不安・恐怖感情の
ポジティブ面として、
予期することで
事前に準備することが出来る、
本当にその不安事が
起きた時にココロの痛みを
減らせるなど、
良い面もあります。
“未来に
安心安全を感じていたい、
豊かで、
いい人生を生きたい”
と深層心理で
思っているから、
不安という感情が
発生することを
理解してください。
不安・恐怖感情が
増大する時は
特徴があります。
それは
自己否定
と
他者不信
の時です。
自己否定のケースでは、
過去のある
タイミングを思い出して、
“あの時なんで
できなかったんだと
自分を責め続ける”
とか、
“私、陰キャだし、
集団に属せない、
生きていくのが辛い”
とか、
“どうせ私、
みんなの役に立ててないから、
興味なくして去っていく”
とか、
自責の念が
絶えず起きていたり、
他者不信のケースならば、
“世の中はみんな敵、
私を傷つけてくる”
とか、
“最初良くても、
最終的に裏切られる”
とかで、
社会と他人とつながる際、
いつも不安・恐怖を
感じている人がいます。

では、
自己否定が強く、
他者不信で、
不安・怖い感情があって、
日常生活に生き辛さを
感じている人は
どうすればよいか、
・過去から現在まで
を振り返って、
障壁を超えてきた
自分を認める
きっと、過去にココロが
引き裂かれるような出来事、
大切にしていたものを
無くしてしまった経験、
信頼していた人に
裏切られた経験
があって、
どん底に這いつくばって、
泥水すすってきて、
今、現在生きている自分、
ほんとに紆余曲折あって、
思っていたようには
進まなかった自分、
でも、
今生きている自分
を認めてあげてください。
“今まで、本当に
よく頑張ってきたね”
って理解してあげてください。
その時、
無我夢中で
生き残りの方法なんて、
全く思いつかなかったし、
時に自暴自棄になって、
生きることを
諦めそうになったけど、
今、生きているということが
事実それを認めてください。

・周囲の他者不信を
軽減するために
当たり前に感謝してみる
周囲の他人や
社会サービスに
目を向けてみれば、
電車は当たり前に
時間通りに到着・出発する、
コンビニでは当たり前に
在庫切れが起きない、
スーパーでは毎日、
新鮮な食材が陳列される、
その他にも当たり前と
考えがちですが、
そこにかかわる人々の
努力とシステムによって、
毎日、
当然のように当たり前が
出来上がっています。
どのプロセスが欠けても、
実現しません。
ですので、
このサプライチェーンに
関わってくれている人達に対して、
ココロの中で感謝するところから
始めてみて下さい。
他者不信が
少しずつマシに
なっていきます。
上述したように、
不安・怖い感情は
あなたの敵ではありません。
あなたに対して、
役に立つ道具です。