
皆さんは
「ほほ笑(え)みうつ」
という言葉を
聞いたことがありますか?
うつ病と聞くと、
気分の落ち込みや無気力、
不眠や食欲不振などを
想像する方が
多いと思います。
実際に私自身も
経験したことがあります。
ただ、
その中に
「ほほ笑みうつ」と
呼ばれるタイプが
あるんです。
一見すると
明るく元気そうに
見えるけれど、
実は心の中では
強い孤独や苦しみを
抱えている
それが
「ほほ笑みうつ」です。
周囲を心配させまいと、
笑顔で隠してしまう。
本人ですら
「無理している」と
気づかないこともある。
だからこそ、
外から見ても
気づかれにくいのが
特徴です。

ほほ笑みうつの人に
見られるサイン
・周りに迷惑を
かけないよう、
いつも笑顔で
明るく振る舞う
・「大丈夫です」
「平気です」が口癖
・ひとりのときとの
ギャップが大きく、
むなしさを感じる
・本当は疲れているのに、
元気そうに見える
・他人に喜ばれることで
安心しようとする
・「いつも明るくなきゃ」と
自分に厳しい理想を課す
・辛い話をしていても、
笑顔を崩さない
・周囲を安心させるために、
自分を犠牲にしてでも
明るい雰囲気を作る
もしここまで読んで
「これ、自分のことかも…」
と思った方、
もしかしたら、
あなたも気づかないうちに
“笑顔をヨロイ”に
しているのかもしれません

心の中で起きていること
外側では「元気な自分」を
演じながら、
内側では
言いたいことを我慢し、
感情を飲み込む。
やがて心は孤独を抱え、
疲れ切ってしまいます。
そして、
周りの人は
あなたを
「いつも明るい人」と
見ているので、
苦しさに気づきません。
「誰もわかってくれない」という
孤独感が、
さらにあなたを
追い込んでしまうのです。

少しずつできること
ほほ笑みうつから
回復していくために、
大切なのは
「笑顔をやめてもいい」と
自分に許すことです。
・笑わない時間を
意識的に作る
・空気が重くなっても
「自分のせいじゃない」と
受け入れる
・できないこと、嫌なことは
はっきり伝えてみる
・明るさは魅力だけれど、
犠牲にしてまで続ける
必要はないと知る
・落ち込む自分も、
ちゃんと人間らしい
魅力の一部だと理解する
・素の自分を出せる
相手・場所を持つ
・これまで頑張ってきた
自分をねぎらう

本当の笑顔を取り戻すために
他人の期待や
「こうあるべき」を
手放したとき、
戻ってくるのは
作り笑顔ではなく、
心からあふれる
自然な笑顔です。
だからこそ、
無理して笑う場所や
SNSから少し離れる
時間を持つことも大切。
「本当の自分」で
いられる時間が、
心を癒し、
あなたの素の笑顔を
取り戻してくれます。
あなたが笑顔でいるのは
素晴らしいこと。
でも、それは
「無理に笑っているとき」
ではなく
「心から笑えているとき」
であってほしい――
そう願っています。
あなたが無理に
笑わなくても、
あなたの価値は
変わりません。
泣いても、落ち込んでも、
そのままのあなたで
大切にされていいんです。