
あなたの周りに
「すごいこだわりを
持っている人」、
どんな状況でも
そのこだわりを
曲げない人は
いませんか?
あるいは、
自分自身が
何かに強く執着していると
感じることはありませんか?
執着は、
人間関係
(恋愛・家族・友人)、
お金や地位などの物質、
過去や未来への思い、
さらには
「役に立つこと」
「完璧であること」
といった価値観に
対しても生じます。
つまり、
ある対象に
ココロがとらわれ、
そこから離れられない
状態です。
根っこにあるのは
「失うことへの恐れ」
「孤独への不安」
「認められたい気持ち」
といった感情です。
今日は「執着」に
理解を深め、
生きづらさを
少しでも和らげるヒントを
お伝えします。

執着が強いときに起こること
執着が強いと、
ココロはどう乱れ
てしまうのでしょうか。
例えば、
・去っていく人に
未練を抱き続ける
・「絶対こうすべき」と
考えを固定してしまう
・「あの時こうしていれば…」と
過去を悔やみ続ける
・「この人しかいない」と
思い込んでしまう
・「これがダメなら
自分もダメ」と極端に考える
・不安を感じやすくなる
・やり直しが効かないと
悲観してしまう
・変化を受け入れられない
・白黒思考に陥る
思い当たるものはありましたか?
執着が強いと、
視野が狭くなり、
不安や恐怖に
縛られてリラックスできない
状態になります。

なぜ執着してしまうのか?
大きく分けると、
次の2つの理由があります。
「持っていると安心・幸せだから」
それを持つことで
人生が豊かになった
経験があるため、
手放すのが怖くなるケースです。
「手に入れるのに苦労したから」
多くの時間やお金、
努力をかけて
得たものだからこそ、
「無駄にしたくない」と
しがみついてしまうのです。
あなたは何に対して、
「これだけは絶対に
変えたくない」
「これしかない」
と感じていますか?
執着の裏側にある感情
実は、執着の背景には
恐れ と 愛 の感情があります。
・恐れからの執着
→「これを失ったら不幸になる」
「手放したら負けだ」と
不安に支配される。
・愛からの執着
→「大切だから
変わってほしくない」
「努力してきた自分を
認めたい」と願う。
執着と聞くと
悪い印象を持ちがちですが、
そこには「自分や誰かを
大切に思うココロ」が
隠れていることもあるのです。

執着を手放すための方向性
ここで大前提を確認しましょう。
「他人・社会・時間は
必ず流れていく」
ということです。
その上で
「執着を手放す」とは、
決して
「絶対に
執着してはいけない」という
意味ではありません。
「手放さなきゃ!」という
思い込み自体が
新しい執着になって
しまうからです。
大切なのは、
感情に支配されずに
選択できる
状態になること。
執着していた対象を
「絶対必要」ではなく
「選択肢のひとつ」として
扱えるようになれば、
それはすでに解放されている
状態です。

マインドセットのヒント
執着から自由になるために
役立つ考え方を挙げます。
・「起こることはすべてベスト」
・「今ここを生きる」―
過去や未来に縛られない
・「上手くいっても、いかなくても
自分の価値は変わらない」
・「どっちでもいい、
どれでもいい」
強い感情に振り回されて
行動するのではなく、
もっと自分の「楽しさ」や
「ワクワク」を
信じてあげましょう。
最後に
執着は誰にでもある
自然な感情です。
それを完全に消そうと
するのではなく、
「あ、いま執着しているな」
と気づき、
少し距離をとること。
その小さな一歩が、
あなたの心を軽くし、
自由で心地よい
生き方につながっていきます。