
気を使ってばかりで、
いつも疲れてしまう
人間関係、ありませんか?
こちらが丁寧に接しても、
なぜか見下されたり、
話をすり替えられたり。
「どうしてこの人は
いつも上から
目線なんだろう?」
そんな相手に、
ココロが
すり減っていませんか?
自分の非を絶対に認めず、
何かあると人のせいにする。
それでも仕事上、
付き合わざるを得ない。
取引先の担当者や、
職場の上司だったりすると、
関係を切るわけにもいかず、
どんどんストレスが
溜まっていきますよね。
今日は、
そんな“自己愛が強い人”に
出会ってしまったとき、
どう考え、どう距離を
取ればいいのか
心理的な視点から
お話しします。

■自己愛が強い人の
内側にあるもの
たとえばこんな特徴、
思い当たりませんか?
・自分が常に
正しいと思っている
・思い通りにならないと怒る
・特別扱いを求める
・責任を取らず、
他人のせいにする
・共感力が乏しく、
被害者意識が強い
一見、強気で自信に
満ちているように見えます。
でもその奥には、
「不安」と「恐怖」が
隠れています。
実は、ココロの中では
「自分には価値がない」と
感じているのです。
だからこそ、
外では完璧さや
優位性を誇示し、
他人からの賞賛で
ココロのバランスを
保とうとしています。

■上手な関わり方
まず、あなたが
怖い・不快・疲れると
感じる相手なら、
無理に関わる
必要はありません。
勇気を持って
距離を取りましょう。
会う回数を減らすだけでも、
ココロの負担は軽くなります。
そのうえで、ココロの中で
こう理解してみてください。
・「この人はよろいを着て、
自分を守っているんだ」
・「言葉の裏には、
“認めてほしい”という願いがある」
・「誰にでも少なからず
自己愛はある。私も同じ人間なんだ」
そう考えるだけで、
相手の言動に
振り回されにくくなります。
そして、あなた自身も
「自分を守る境界線」を
持てるようになります。

■自己愛が強くなってしまう背景
自己愛が強い人の多くは、
過去にこんな環境で
育っています。
・親が無関心で、
愛情を十分にもらえなかった
・厳しいしつけや暴言により、
自己否定が強まった
・親自身が自己愛的で、
その姿をまねてしまった
・逆に、過保護や溺愛で、
挫折を知らずに育った
彼らは、
そうした環境を
“生き抜くため”に、
強がりという鎧を
身につけてきたのです。
■最後に─
理解はしても、巻き込まれないで
自己愛が強い人の
内面には、
「本当の自分を見せたら
嫌われる」という
深い恐れがあります。
その不安を隠すために、
威圧的な態度をとったり、
人を見下したり
してしまうのです。
あなたができることは、
理解はしても、
巻き込まれないこと。
「この人もまた、
そうやって必死に
生きてきたんだ」
と少し距離を
置きながら見守る。
それが、
自分のココロを
守りながら関係を保つ、
いちばん大人な
関わり方です。
そして何より大切なのは、
あなた自身が
「優しさを振りまかなくてもいい」
と知ること。
相手を変えようとせず、
あなたが穏やかでいられる
距離感を見つけてください。
ココロの平穏は、
あなたが
誰かを守ることよりも、
あなた自身を守ること
から始まります。