―ココロを守る小さな習慣―
「最近、何だかいろいろと
悩んでしまう」
「気が付けば、
気分的に沈んでいる」
そう感じること、ありませんか?
今の時代、情報はあふれ、
価値観はどんどん多様化し、
「これが正しい」と
言い切れないことが増えました。
SDGsやコンプライアンス、
多様性の尊重といった
“正しさ”が求められる
一方で、私たちのココロは
知らず知らずのうちに
疲れを溜めています。
SNSを見れば、
他人の幸せや
成功が一瞬で流れてきて、
つい自分と比べてしまう。
そんな環境では、
精神的なバランスを
崩すのも無理はありません。
今日は、
「精神的に
健康でいるための基本」
について、
やさしくお伝えします。
① 身体の声を無視しない
まず大切なのは、
身体のサインに気づくこと。
疲れたら、ちゃんと休む。
無理をしてまで頑張らない。
私自身、
かつて「大丈夫」と
言い聞かせて働き続け、
結果的に全身が痛くて
立てなくなった
経験があります。
身体は正直です。
あなたが「もう限界」と
感じる前に、
ちゃんと休息を
取ってください。
“頑張ること”
と
”自分を大切にすること”
は、矛盾しません。
② 感情をため込まない
感情は、あなたの中を
流れるエネルギーです。
悲しみも怒りも、
悪いものではありません。
「相手の感情は相手のもの」。
そう割り切ることで、
ずいぶんラクになります。
もし感情を
押し込めているなら、
ひとりのときに
声を出してみましょう。
「悲しかった」
「腹が立った」
それを言葉にするだけで、
ココロがゆるみます。
ポジティブな感情
(嬉しい・楽しい・ワクワク)も、
遠慮せず表に出して下さい
ネガティブな感情も、
あなたを守る
大切なサインです。
③ 「~したい」を大切にする
自分の意思で決めること。
それが、精神的に
健康でいるための
大きな柱です。
「~すべき」
「~しなければ」
ではなく、
「私はどうしたい?」
と自分に問いかけてください。
たとえ小さなことでも、
自分の意志で選ぶ
練習をしていくと、
“自分軸”が少しずつ
整っていきます。
④ 責任の境界線を明確にする
「相手の責任は相手のもの」
「自分の責任は自分のもの」。
この線引きを
あいまいにすると、
ココロは
どんどん疲れてしまいます。
人を助けたい
気持ちは優しさですが、
過剰に手を出しすぎると、
相手の力を奪うこともあります。
お互いに
自立していくためには、
“お節介をやめる勇気”
も必要です。
■幼少期の影響にも
気づいてあげて
「それが分かっていても、
どうしてもできない…」
そんなあなたを責める
必要はありません。
実は、
こうした“生き方のクセ”には、
幼少期の体験が
関係していることがあります。
たとえば
・親の顔色を
うかがって育った人は、
他人に合わせすぎてしまう
・常に「いい子」でいなければと
頑張ってきた人は、
休むことに罪悪感を持ちやすい
・親が過干渉だった人は、
自分の意思を出すことが怖くなる
どれも
「生き延びるために
身につけた知恵」
なのです。
今のあなたを
守ってきた証拠でもあります。
■最後に
便利でスピードの
速い時代だからこそ、
ココロが追いつかなくなる
ことがあります。
そんなときこそ、
「基本」に立ち返ること
が大切です。
身体を休める
感情を出す
自分で選ぶ
責任を分ける
それだけで、
ココロの中に
少しずつ“余白”が
生まれていきます。
完璧である
必要はありません。
できない日があっても
大丈夫。
あなたが
「少し楽になった」と
感じられたら、
それが十分な前進です。
今日も、
あなたのココロが穏やかで
ありますように。
