 
    
――「なんで私ばっかり」と感じるときに――
「なんで、あの人ばかり
評価されるの?」
    
 「努力してるのに
報われない…」
    
 そんな思い、
誰でも一度は
抱きますよね。
私も会社員時代、
まさにそうでした。
    
 「成果より、
上司に従う人が
得をしている」
「できない人を庇う
会社はおかしい」
    
 そうやって周りを
批判してばかり。
気づけば、
孤立していました。
あの頃の
私は
“現実を受け入れられない”
状態。
    
 自分の努力不足には
目を向けず、
外の世界ばかりを
責めていたのです。
 
    
■“現実否認”という
ココロの防衛反応
ココロの世界では、
これを“現実否認”と呼びます。
    
 傷つく現実を
そのまま見るのが怖いから、
    
 「悪いのは自分じゃない」と
外側に原因を
探してしまいます。
    
 人間なら誰でも持つ
自然な反応です。
私の場合は、
上司や同僚を批判して、
    
 本当は
「自分に足りない部分」に
向き合うことを
避けていました。
■恋愛にもよくある
“外側への理由づけ”
ある女性の相談で、
恋人と別れた理由を
    
 「星のめぐりが悪かった」
「運がなかっただけ」
と話していた方がいました。
    
 でも彼女は、
自分の関わり方や
    気持ちのズレについて
 一度も見つめていませんでした。
これもまた、
“現実否認”のひとつ。
    
 自尊心を守るために、
私たちは無意識で
現実から
目をそらします。
 
    
■現実を受け入れる
ためにできること
まず大切なのは、
自分の内側を見ること。
    
 「私は何に傷ついたの?」
「何が怖かったの?」
と、自分のココロに
静かに問いかけてみてください。
    
 答えが出なくてもいいんです。
感じようとすることが
第一歩です。
そしてもう一つは、
客観的な視点をもらうこと。
    
 信頼できる
カウンセラーやコーチなど、
    
 あなたを責めずに
見てくれる人に話してみると、
    
 新しい気づきが生まれます。
 
    
■現実を受け入れることは、
前進すること
現実を受け入れるというのは、
“我慢すること”
でも
“諦めること”
でもありません。
    
 自分の本当の気持ちを
理解して、
そこから一歩進むための
行動です。
つらい出来事ほど、
あなたの成長のきっかけ
になります。
    
 「外のせい」に
したくなった時こそ、
自分の内側に
目を向けてみてくださいね。
