――青い鳥症候群のあなたへ――
「もっと良い人がいる
かもしれない」
「もっと良い職場があるはず」
「これさえ手に入れば
幸せになれる」
そんなふうに、
“今ここ”の
幸せを感じられずに、
いつも何かを
追いかけている
自分に気づくことは
ありませんか?
童話『青い鳥』の
主人公チルチルとミチルは、
幸せの象徴である
青い鳥を探して
旅に出ますが、
最終的に気づくのです。
幸せは、
探し回らなくても、
すでに自分のそばに
あったのだと。
この物語が由来となり、
“青い鳥症候群”という
言葉が生まれました。
理想ばかりを追い求め、
今の現実を認められずに
苦しくなってしまう
ココロの状態を指します。
■私自身も「青い鳥」を
探していました
昔の私は、
いわゆる
“セミナージプシー”
でした。
「もっと上手に人と関わりたい」と
思い、
NLPや催眠療法、
アドラー心理学、
ゲシュタルト心理学…と、
次々に学びを
渡り歩いていました。
「いつか、自分を劇的に
変えてくれる“何か”が
見つかるはず」
そう信じていたけれど、
どれだけ学んでも
“これだ!”という
実感は得られませんでした。
思えば、あの頃の私は、
今の自分を
“まだ足りない”
と否定していたのです。
現実を受け入れる
勇気がなかったからこそ、
幻想の青い鳥を
追いかけていたのだ
と思います。
■恋愛でも仕事でも、
私たちは「理想」を投影する
恋愛でもよくありますよね。
「もっと優しい彼なら
幸せになれるのに」
「結婚さえできれば、
すべてうまくいくはず」
「このブランドバッグを
手に入れたら自信が持てる」
でも、どんなに
外の世界を変えても、
ココロの中の
“満たされなさ”は
そのまま残ってしまいます。
私たちは、
無意識のうちに
「青い鳥」を
外の世界に
探しているのです。
■青い鳥症候群に
陥りやすい人の特徴
・とても真面目で
頑張り屋の人
理不尽なことにも
耐えてきた分、
ココロが疲れてしまうと、
幻想の世界に
逃げたくなることが
あります。
「もう頑張れない」と
ココロが悲鳴を
上げたサインでも
あるのです。
・自己肯定感が低く、
プライドで隠している人
「私にはもっとふさわしい
場所があるはず」
「私を認めてくれる人が
他にいるはず」
そんな思いの裏側には、
“今の自分では
愛されないかもしれない”
という怖れが潜んでいます。
■「青い鳥」は、
あなたの内側にいる
本当の青い鳥は、
どこか遠くにいるわけでは
ありません。
あなたのココロの中にいます。
青い鳥を外に探してしまうのは、
ココロのどこかに
“欠けている感覚”
空虚感や自己不全感があるから。
「完全でなければ」
「もっと頑張らなければ」
と思い込むほど、
自分を否定してしまい、
現実を受け入れられなくなります。
■青い鳥症候群から
抜け出すために
まずは、立ち止まって
問いかけてみてください。
・なぜ「完璧でなければ」と
思っているの?
・不完全な
自分を受け入れたら、
何が怖いの?
・理想を追うことで、
何を守ろうとしているの?
この問いを通して、
あなたの内側に優しく光を
当てていくことが、
青い鳥症候群から
抜け出す第一歩です。
■おわりに
“幸せ”や“理想の自分”は、
探すものではなく、気づくもの。
あなたの中に
すでに存在しているのです。
焦らなくて大丈夫。
少しずつ自分の
ココロに戻っていけば、
あなたの青い鳥は、
きっとすぐそばで
羽ばたいていることに
気づけるでしょう。
