~身近にある“適応障害”のサイン~
朝、目が覚めても
体が重くて起き上がれない。
鏡の前でメイクをしていても、
どこかココロが晴れない。
「今日もまた同じことの
繰り返し…」
そんなため息が出てしまう
日々を過ごしていませんか?
それは、
ココロからのSOS
かもしれません。
私自身も、
かつて仕事のストレスで
適応障害のような状態を
経験したことがあります。
その頃の私は、
朝になると気分がふさぎ、
何もやる気が起きず、
自信もどんどん失っていました。
仕事中は
不安やイライラが強く、
頭の中では嫌な場面が
何度も再生されて、
目の前の仕事に
集中できない。
そんな自分が情けなくて、
感情を抑えきれずに
怒りをぶつけてしまう
こともありました。
気を紛らわせようと、
爆食や買い物に
逃げたこともあります。
今振り返ると、
職場には私と同じように
疲れ切った人が
何人もいました。
真面目で、
責任感が強くて、
頑張り屋。
そんな人ほど
無理をしてしまい、
ある日
ふっと糸が切れるのです。
実は、
適応障害は
決して珍しいもの
ではありません。
■よく見られるサイン
・身近な人に
イライラをぶつけてしまう
・お酒やギャンブル、
過食など嗜癖的な行為が増える
・買い物やスマホで
気を紛らわせる
・会社に行けず、
欠勤が増える
これらはすべて、
「合わない環境に
無理して合わせようとした
ココロの自然な反応」
です。
決して“弱さ”ではありません。
■回復の鍵は
「環境」と「ココロの居場所」
症状を改善する
第一歩は、
ストレスの原因から
距離を取ること。
でも、
それだけでは
十分ではありません。
本当に必要なのは、
「自分の存在価値を
感じられる居場所」
を取り戻すことです。
ストレスを理解するための
3つの視点があります。
①ストレスの強さと持続時間
②あなたの対応力
③周囲の支え(家族・友人など)
この3つのバランスが崩れると、
ココロは押しつぶされ
てしまいます。
特に大切なのは、
「家庭が安全基地に
なっているかどうか」。
休むときは休み、
励ますときは励ます。
失敗しても責めず、
温かく見守る。
そんな環境があるだけで、
人は驚くほど
早く回復していくのです。
■ストレスは「悪者」ではない
強いストレスは
ココロを壊すこともありますが、
適度なストレスは
人生を豊かにする力
にもなります。
大切なのは、
「苦しみの中にも
意味を見出せるかどうか」。
精神科医
ヴィクトル・フランクルは、
過酷な環境の中で
こう語りました。
「どんな不幸な運命でも、
自分の人生に責任を持ち、
勇気を示すことで、
生きる意味を見出せる」
私たちは、
“被害者”
として生きることも、
“自分の人生を
選び取る人”
として生きることもできます。
同じストレスでも、
「これは自分が選んだ
人生の一部」
と受け止めた瞬間、
ココロの耐性は
ぐっと強くなるのです。
■最後に
ストレスは、
あなたの敵ではありません。
それは、
「今の自分を
変えようとしているサイン」
です。
どうか自分を責めず、
まずはしっかり休んでください。
そして、
少し元気が戻ってきたら、
「何が本当の私らしさなのか」を、
ゆっくり探していきましょう。
あなたのココロには、
ちゃんと回復する力が
備わっています。
