人との関わりが「怖い」と
感じるあなたに
「他人の視線が怖い」
「人と会うとぐったり
疲れてしまう」
「傷つくのが怖くて
友達が少ない」
そんな思いを抱えながら、
日々を過ごしていませんか?
今日は、
これまでの“克服法”とは
少し違う角度から、
対人恐怖を見つめてみましょう。
■他人が怖くなってしまう理由
対人恐怖の背景には、
過去の体験が
深く関わっています。
たとえば、
幼いころに「いい子」で
いなければ
愛されなかったり、
親の顔色を
見て過ごしてきたり、
叱られるのが怖くて
本音を言えなかったり。
そんな環境では、
「本当の自分を
出すこと=危険」
という思い込みが
ココロに刻まれます。
その結果、
大人になっても、
他人との関わりで
仮面・ヨロイをかぶり、
自分を守ろう
としてしまいます。
■“ココロのヨロイ”が
守ってきたもの
「人の役に立っている
自分は認められるけれど、
役に立てない
自分には価値がない」
そんな思いがあると、
素の自分を出すことが
怖くなります。
でも、
それは弱さではありません。
あなたのココロが
「これ以上傷つかないように」
と必死で守ってくれていた証。
その“ココロのヨロイ”は、
これまでの人生をなんとか
生き抜くために
必要だったのです。
■まずは「どんな自分にも
価値がある」と認めて
一般的な心理的アプローチでは、
「何ができてもできなくても、
私には価値がある」
と認めていくことが
大切だと言われます。
自己否定している
自分にまで
「よく頑張ってきたね」と
声をかける。
それが、
回復への最初の一歩です。
しかし今日は、
そこからもう一歩進んで、
別の視点をお伝えします。
■対人恐怖の“メリット”に気づく
実は、
対人恐怖を持つことで
得ている
“メリット”があります。
人と関わらなければ、
傷つかずに済みます。
自分を出さなければ、
否定されることも
恥ずかしい思いを
することもありません。
つまり、
対人恐怖を持つことで、
「安心・安全」を
保っている訳です。
このことに気づくと、
自分を責める気持ちが
少しやわらぎます。
『他人を怖がったり、
避けてきたことで、
私はメリットを得ていた。』
そう認められると、
自分責めを止めて、
ココロが
ふっと軽くなると思います。
■本当の克服とは
“恐れをなくすこと”ではない
「人が怖くなくなること」
を目指して頑張る人が
多いですが、
本当の克服とは、
怖さを抱えたまま、
それでも一歩を踏み出すこと。
人との関係では、
誰でも傷つくことがあります。
でも同時に、
人とのつながりから
温かさや支え、
励ましを受け取ることもできます。
怖さを消すのではなく、
「怖くても大丈夫」と
思える自分を
育てていくことです。
■あなたのペースで大丈夫
今はまだ距離を
取りたいと思うのも、
立派な選択です。
焦らず、
あなたのペースで少しずつ。
ココロが緩んで、
「人といても安心できる私」へ
と変わっていけます。
どちらの道を選んでも、
間違いではありません。
あなたのココロが、
これから少しずつ穏やかに
ほどけていきますように。
※もし、
過去のいじめや
家庭内暴力など
明確なトラウマが
関係している場合は、
専門的なサポートが
必要になることもあります。
どうか一人で抱え込まず、
安心できる専門家に
相談してくださいね。
