自分の中にいる懲りない面々②

前号

自分の中にいる懲りない面々)で、

 

“抑圧と投影”を

メカニズムとする

 

人格形成について、

書かせて頂きました。

 

その続編です。

 

その法則とは、

例えば、

 

“他人との約束は

絶対守らないといけない

 

;なぜなら、

人間関係において、

 

約束を守る事は信頼を

得るためには、

 

必須条件だから”

という考えを大切だ

 

と思っている

 

人格が自分自身の

中にいると、

 

待ち合わせ時間に

ルーズな人や約束を

 

平気で破る人などを見ると、

凄く腹立つと思います。

 

また、別の例でいくと、

 

人に迷惑かけることが

良くない

 

;どんな窮地に陥っても、

他人に助けを求めることは、

 

他人にとって迷惑であり、

絶対にやってはいけない

 

なぜなら、

他人に迷惑を掛けると、

 

人間関係が悪くなり、

いずれ村八分に

 

なってしまうし、

それ以前に

 

恥ずかしい事だ”

 

という考えを大切

にしている

 

人格を持っていると、

なんでもかんでも

 

他人に頼って、

自分一人ではなにも

 

決められない人、

肝心なところで、

 

いつも逃げてしまう人、

他人に甘えることが

 

得意な人

を見ると、

 

凄く腹が立つと思います。

 

これは、前述した

“抑圧と投影”という

メカニズムです。

 

 

自分自身の中の人格で、

 

“私は、約束は

絶対に守っている”

 

“私は、他人に迷惑を

掛けていない”

 

自分自身は、

この社会的で

 

あることが重要な

人間社会を

 

 

生きていくうえで

とても大切である

 

と思い込んでいて、

その人格で

 

立振る舞いしている

 

自分を

“本当の自分自身”

 

である

と思っている。

 

“約束を守らない”

“他力本願”な人格は、

 

持っているけど、自分の

内側に厳しく封印している、

 

そのことを完全に

忘れているから、

 

自分の周囲に、

封印している

 

“約束を守らない”

“他力本願”な他人が

 

現れて、激しく感情を

揺さぶられること

 

になる訳です。

 

実際に、

私が心理カウンセリング・

 

セラピーをさせて

頂いたケースですと、

 

子供に対して、

暴力を止められない

 

お母さんや

部下を全員辞め

 

させてしまった

会社員のケースがあります。

 

子供に対して、

暴力を止められない

 

お母さんの場合は、

 

“子供は素直で、

元気で、

 

親の言う通りになって、

いたずらせず、

 

駄々っ子でなく、

聞き分けのいい子で、

 

常に親の期待に応え続け

なければならない”を

 

お母さんの

そのお母さんから

 

躾と称して、

実践させられて

 

きたので、

 

自分に子供ができた時に、

子供に対して、

 

“私は常に親の機嫌を

伺っていて、

 

親の期待に

応え続けてきた。

 

いくら甘えたくても、

子供らしく振る舞いたくても、

 

全部、我慢してきた”と

心の中では、

 

叫んで、

子供に対して、

 

暴力を振るっていました。

 

親から自分が

受けてきた暴力を、

 

決して自分の子供には

しないと誓いを

 

立てている人ほど子供に

対して暴力を

 

振るってしまうという

パラドックスが発生します。

 

部下を

全員辞めさせてしまった

 

会社員も

同じようなメカニズムです。

 

自分は、権威的な親の

機嫌を損ねないように、

 

ひたすら気を使ってきた。

 

苦しい時は、

“根性だ、気合だ”と

 

いうって、

平気なフリをして

 

乗り越えてきた。

 

何一つ愚痴・文句を

言わずに、ずっと耐えて

 

頑張ってきた人が

管理職になって、

 

部下に対して、

“お前は気合と根性が

 

足りないんだよ

 

(私は気合と根性で

乗り越えてきた)”

 

 

“なんで、計画通りにいって

いないのに、休むの!?

 

(私は他人からの期待に

応えるために、

身を粉にして

働いてきた)、

 

 

なんで、上司を敬うような

気を使えないんだ!?

 

(私は、常に権威的な

人に対しては、

気を使って敬ってきた)

 

などの

 

”抑圧と投影“が

発生していたのだ

 

と心理カウンセリング・

セラピーを通じて、

 

認知・理解して頂き、

その後、状況は

 

好転していきました。

 

自分の周囲にいる方々は、

自らを映し出してくれる

 

鏡と言われるのは、

抑圧して、封印した

 

人格があると、必ず周囲の

人達に投影されて、

 

自分がまだ受け

入れていない

 

人格を教えてくれます。

 

本来、様々な人格には、

良い/悪いはなく、

 

それぞれ人間社会で

表現される機会を

 

待っている訳です。

 

その様々な人格に対して、

良い/悪いの価値判断を

 

しているのは人間であり、

価値判断をする基準は、

 

自分の安心・安全欲求を

満たせるかどうか、

 

承認欲求を

満たせるかどうか、

 

になっていると思います。

 

たしかに、

自分自身で、この

 

抑圧と投影”のメカニズム

 

気付いて、

 

ダメだと思っている

人格(影側)を

 

受け入れていくことで、

対人関係の悩みは

 

無くなっていくことと

思います。

 

ひとりでやることが

困難であれば、

 

私にご相談ください。