愛着はココロの問題の源⑤

愛着はココロの問題の源①、

 

では愛着問題の

概要について、

 

愛着はココロの問題の源②

 

では、

どのようなお悩みがあるのか、

 

どう生き辛いのか、

について、

 

3つご紹介しました。

 

 

愛着はココロの問題の源③

 

では、

お悩みの続きとして、

 

恋愛と育児について、

お話ししました。

 

 

 

前号④では、

愛着障害を

 

引き起こしている

直接的な原因ではなく、

 

社会的要因と考えられる

高度に発達した

 

情報化社会について、

お話しました。

 

今号は続きです。

 

 

②十分なバックアップがない

状態での女性の社会進出

 

 

 

 

 

家族間で

 

①発達した

情報化社会の弊害に、

 

さらに拍車をかけているのが

表題の

 

“十分なバックアップがない

状態での女性の社会進出“

 

です。

 

 

 

 

日本でも、

多様化される

 

社会の一部として

 

 

“もっと女性の社会進出を”

 

 

“女性管理職比率を

25%以上”

 

を掲げている企業が

多いと思いますが、

 

現状、日本では、

出産・育児に関して

 

十分なバックアップ体制が

全く取れていない状態で

 

様々な課題が

浮き彫りにされています。

 

 

 

 

子供が

 

まだ幼いにも関わらず、

母親が激務・勤勉に

 

仕事をせざるを

得ない環境で、

 

時間を費やしてしまうことで

親子間の体温を

 

感じる交流、

人と人:絆、愛着の交流が

 

薄くなってしまっています。

 

 

 

 

 

一昔前、

当たり前のようにあった、

 

夫婦共働きでも、

祖父祖母が

 

同居する大家族で、

幼い子供の世話を行って、

 

たっぷり愛情を

注がれていた状況から、

 

現代は核家族化が進み、

“働く女性”が増えて、

 

女性の就業率が

向上したことは事実ですが、

 

それに伴った母子間の絆を

サポートする

 

社会保障制度;サポート体制が

十分ではなく、

 

愛着関連障害;

愛着システムの崩壊が

 

起こりやすい状況です。

 

 

 

 

(岡田尊司先生の著書

『死に至る病』の

本文から一部引用、)

 

 

 

 

 

 『オキシトシンと言われる

ホルモンの分泌が正常に、

必要十分に行われることが

重要であり、

幼少期に特定の

養育者(特に母親)との

結びつきを通じて、

オキシトシンが

正常に分泌される

回路が生成、

確立することが

何よりも大切です。

(引用終わり)

 

 

 

と記載されています。

 

 

しかし、

上記に述べたような、

 

①高度に発達した情報化社会

 

②十分なバックアップがない

状態での女性の社会進出

 

 

 

 

が発生したことにより、

母子間のスキンシップの時間が

 

十分でなく、

オキシトシン回路が

 

うまく作動せず、

愛着が不安定で、

 

心や身体の数々の異変、

 

 

うつ症状、

気分障害、

不安障害、

摂食障害、

依存症など、

 

 

上記で述べた

“現代の奇病”を

 

生み出した一因に

なっていることが

 

指摘されています。

 

 

 

 

 

統計データから読み取れること

 

 

 

 

そして、これらの傾向を

公表されているデータと

 

照らし合わせて

みたいと思います。

 

 

これは内閣府が

平成26年に行った、

 

 

子供・青年白書 

特集 今を生きる若者の意識

~国際比較からみえてくるもの~

 

 

から抜粋したものです。

 

 

 

質問は自己肯定感を

調べるもので、

 

 

“自分に満足していますか?”

 

 

という問いに対して、

日本で45.8しか

“はい”と答えていなく、

先進諸外国は

軒並み7080%超であります。

 

 

この統計データを見て、

ある方は、

 

“日本は戦争に負けたからだ”

という人がいますが、

 

 

 

日本よりもより戦争に

負けているドイツでは

80.9あります。

 

 

 

 

またある方は、

 

“日本は受験戦争が

激しいからね”

 

 

といいますが、

日本よりも受験で

 

一生が決まると言っても

過言ではない

 

韓国は71.5あり、

日本はダントツに

 

 

自分に満足していない、

つまり、自分自身に

 

 

自信がない人が

多いことを表しています。

 

 

 

 

時代が変化することによって、

国際情勢・社会情勢が

 

変化し、OA化が

促進・奨励され、

 

それに伴って飛躍的に、

情報化社会の波が

 

日本人を飲み込んだ

思われます。

 

 

 

 

たしかに、

それらの恩恵によって、

 

私達は便利で、

快適になりました。

 

 

 

しかし、その副作用として、

愛着関連障害;

 

愛着システムの崩壊が

発生してしまい、

 

自分自身に

自信のない人達、

 

回避傾向が強い人達を

量産してしまった

 

可能性があります

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか、

愛着はココロの問題の源

 

と題して、①~⑤まで、

さっくりとお話してきました。

 

 

お悩みの詳細を見ていくと、

まだまだありますので、

 

今後、個別に

お話ししたいと思います。