
東京都都議会選挙が
終了しました。
今までの与党勢力から
都民ファーストが第1党へと
変わる選挙でした。
それで、
今日外出した時に、
改めて選挙ポスターを
まじまじと見てみました。
そうすると、
どの候補者も選挙公約が
書かれているのは、
当然だとしても、
経歴が書かれている
候補者がいました。
そして、
ポスターを入稿する時には
間に合わなかったから、
刷り上がり後にテプラで
追加されていました。
内容をよく見ると、
“〇×大学
(有名国立大学)
法学部卒業
その後、
司法試験に合格
参議院秘書として従事”
とか、
“〇×大学大学院
修士課程修了後、
国際NGOにて活動”
などと書かれていました。
人間が信じて、
行動を起こすメカニズムで
“権威付けバイアス”
というものがあります。
これはその界隈で
『専門家』とか、
『権威』とか、
『第一人者』とか、
『〇×専門医』
の方々の言うことを
内容確かめずに、
正しいと
信じてしまうことです。

多分、皆さんにも
経験があると思います。
例えば、
健康食品全般に
言えることですが、
監修として
どこかの医師の名前が
載っていたりすれば、
ココロのどこかで
安心を感じて、
その商品を選ぶ、
白衣を着た人を見ると、
『医師』を
はじめ医療関係者と
思い込んで、
疑いなく信じてしまう、
そして権威付けに関して
過去の記事
アイヒマン実験を
事例に挙げて、
書かせて頂きました。
心理カウンセリング界隈でも、
“公認心理師/
臨床心理士の
資格をもって、
ブログのフォロワー数、
You tube登録者数が多い、
高評価が付いているから、
本講座に申し込もう”
とか、
“〇×先生は、
△□先生に師事して修行し、
本5冊を出版しているし、
この界隈
20年以上のキャリアがあって、
講座風景の写真を見ても、
大入り満員だから、
大丈夫”
とか、
受講された方々と
知り合いになれた時に、
受講を決めた理由を
聞いてみると、
このような答えが
返ってきました。

健康食品全般についても、
心理カウンセリング界隈に
ついても、
同じことが言えますが、
ネット上の広告には、
この権威付けバイアスが
凄く多用されていて、
申し込む側は内容を
よく確認せずに
高額受講料契約が
締結されていることが
現状です。
前回、
権威付け 5月3日では、
①私達自身で判断を下すには、
時間と労力が掛かる
②「正しさ」を保証されたい
③社会的証明と同調圧力
という観点から説明しましたが、
やはり、
“間違いたくない、
失敗したくない、
損したくない”
というココロの動きは
どんな人間にも
働くと思います。
持っている恐怖を
感じるセンサーが
一般的な人に比べれば、
過敏な人がいます。
間違えること、
失敗すること
と
自分自身の
人間としての価値
を同一化して、
間違えること、
失敗すること
イコール
私は出来ない人間、
ダメな人間
という解釈に
結びついてしまうので、
過度に恐れます。

また、
巷で悪評しか
聞かない心理講座に
通っていた人は、
“あの講座もいいところはある”
とか、
“まあまあ、良かった”
などの感想を持っていて、
決して“失敗だった”とは
言わないです。
そう言ってしまうと、
自分自身が
惨めだからです。
そして、
ココロの講座を受講したい、
と考えている人達は、
過去にココロが
引き裂かれるような
経験をしていて、
二度と同じ体験を
したくないので、
恐怖・危機を
感じるセンサーが
一般的な人に比べると、
過敏になっています。
ですので、
ココロが不安定な人
もしくは
不安定な時期こそ、
権威付けバイアスに
騙されやすい
状況になっています。

これを踏まえて、
私の心理カウンセリングコースの
お申込みを
されようとする方には、
必ず、
お伝えしていることがあります。
最初の面会が終了した後、
お話することですが、
“今、説明をさせてもらって、
気持ちが上がっていると
思いますので、
一旦、帰宅されてご家族でも、
親友でもいいので、
もう一度、
申し込みしたい旨を
お話してもらえませんか?
その上で、
ご家族、親友の
Goサインがあれば、
受付させて頂きますね。”
言葉は違いますが、
同じ趣旨で説明をして、
即時申し込みは
受け付けない、
真摯で、誠実な
心理カウンセラーはいます。
外野の意見として、
“商売下手”といわれる
こともありますが、
お客様の気持ちが
一番大切ですからね。