
「木っ端微塵(こっぱみじん)」は、
物が細かく砕け散る
様子を表す言葉です。
特に、
原形をとどめないほどに
粉々に砕け散る状態を
指します。
爆発や災害などで、
ものが粉々に砕け散る
様子を表現する際に
使われます。
自分自身を
こっぱみじんにした
ことありますか?
これは物理的にという
意味ではなく、
今までとても大切にしてきた
生きる姿勢を全て捨てて、
あらたな生き方に
舵を切ったことがありますか?
という意味ですが、
皆さん、いかがでしょうか?
“そもそも、
なんで自分自身を
こっぱみじんにしないと
いけないんだよ!”
ってクレームが
飛んできそうですが、
人間が
進化・成長するためには、
そして、
人間が複数いる集団が
進化・成長するために、
こっぱみじんに
破壊することが
とても大切になります。

最近の
Webニュースの事例では、
旧ジャニーズ事務所の
TOKIOが解散発表をしました。
今年、
3月にはKAT-TUNが、
5月には嵐が
それぞれ解散をしたことは、
ファンの方々にとっては
とてもショックなこと
だったと思います。
この解散という現象をみると、
その対象に
思い入れがあれば、
センチメンタル(感傷的)な
気持ち、
悲しい気持ちに
なったことはあると思います。
“あったものがなくなる”訳ですから、
不安があったり、
寂しさがあったり、
悲しさがあったりするのは、
当然のことだと思います。
人間が進化・成長する際に
必ず起きる周期があって、
以前、
(2025.5.4)という
タイトルで書かせて頂きました。
マーケティング関連の
お仕事をしていて、
ある商品を
扱っているのであれば、
“プロダクト・ライフサイクル”と
呼ばれる概念で
お話させて頂きます。

“プロダクト・ライフサイクル”
をご存じない方のために、
説明すると、
ある商品が市場に
導入されて、
撤退をするまでに、
導入期、
成長期、
成熟期、
停滞期(飽和期)、
破壊期
の期間を経る訳です。
人間も全く同じように、
それぞれの期間を
経験していきます。
それぞれの期間で、
人間関係が
最高にうまくいったり、
自己防衛のために
上から目線で振る舞って
トラブルになったり、
自信喪失して
自暴自棄になったり、
成功したり、
失敗したりして、
それぞれの期間で
しか学べない大切なことを
学べば次に移行する
“準備”ができる訳です。
あえて“準備”ができると
書かせて頂いたのは、
それぞれの期間で
成功体験をしてしまうと、
その時、
脳内快感物質
ドーパミンが分泌されて、
強く記憶に残ってしまい、
時間が経過しているにも
関わらず、
また全く同じ行動をしてしまって、
予想した結果が
得られないことがよくあります。

上述した
旧ジャニーズ3グループは、
成熟期を超えて、
次の新たなスタートを切るために、
解散が必要だった。
つまり、
こっぱみじんになることが
進化・成長するためには
必要だったと思える訳です。
成功体験をすることで、
正しい/間違っている、
の価値判断を作ってしまいます。
この価値判断がある事で、
思い込みを作ってしまい、
創造性、独創性を
発揮する際に
支障をきたします。
高度な情報伝達技術が
急速に発展して、
物凄いスピードで
変化し続ける時流を
観察してみれば、
“絶対的正解”
はないことは
理解できると思います。
それに伴って、
過去の成功体験を
こっぱみじんにして、
様々な価値観・思想を
受け入れることが
唯一の生き残る
手段だと考えています。